好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 諦めようとすればするほどに、胸のなかに占める蒔田の割合が多くなる。

 どうしても、追い出せない。

(いつ、忘れられるんだろう……)

 まだ三ヶ月。

 されど三ヶ月も経ったのだ。仕事に忙殺されていても、ふとした瞬間に、蒔田さんならこうしていたとか、いまどうしているかとか、考えてしまうのだ。

 道林ミカと仕事をしているのに、彼女が蒔田だったらと思うことすらある。

 後輩に恵まれているのに、そんなことを望んでしまうなんて、どうかしていると思うけれども。

 飲み会の席に戻る足取りが重かった。せっかく忘れようと努力しているのに。

 また蒔田の存在を探してしまう。

 求めてしまう。

 どうせ極薄のウーロンハイを作り、受け取ってもらえれば内心で喜んでしまうのだろう。

「あ、榎原さん」入り口のところに道林が立っていた。榎原を探していた様子だ。

 道林は素早く駆け寄り、

「残念ですね。蒔田さん、さっき帰りましたよ」

 飲み会が始まって一時間しか経っていないのに。

 避けられているのかもしれない。
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