好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 仕事が忙しいにしてもこの時間に帰るのは早すぎる。第一、仕事が忙しいのだったら最初から参加しなかっただろう。

 彼女がいつもウーロンハイを作るのは分かりきっていることだ。

 蒔田に作ってあげているのも。

(蒔田さんに作ってあげたの、……いつが最後だったろう)

 今年最後の忘年会。蒔田に会えないまま年末をそして年始を迎えることとなる。

 せめて会いたかった。

「大丈夫すか榎原さん」

「うん。平気」笑って彼女は首を振る。

(来年になったら、綺麗さっぱり忘れられてるよきっと……)

「もうあたしには関係ないから」と彼女は心配顔の道林に、強がりを言ってみせたのだった。


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