好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「三十。長野在住だって。だから今度の土曜日に帰省するつもりでチケットも取って……ほら。見て」と彼女は道林にチケットを見せた。

「その電車に乗るのに何時ぐらいに家出るんすか」と真顔で道林が尋ねる。

「え。……八時まえ、かな。八時には駅についておこうかなって」

「そんな朝早くから……ああっもうっ! やーめーてーくださいっ! 榎原さんに見合いなんて似合いませんっ!」

「……見合いって『似合う』ものなの?」

「とにかく! やめて欲しいです! わたしは反対です!」

「……ミカちゃんに言われても、もう決めちゃったし……。

 父にも心配かけて悪いと思ってるし、それで罪滅ぼしできるんだったら、前向きに考えてみようかなあって……」

「ああ……榎原さん。月9オンナのパターンすよ完全。目がイッちゃってますよ。不幸のヒロインどんぞこ……」

「あたし自分が不幸なんて思ってないもん」

「何故、自分のこころに嘘をつく……」オーマイガーと頭をかかえる道林。……そんなに悩ましいことなのか。

 彼女は、深く考えるのをやめた。

 いつまで経っても好きなのには変わりない。だったら。
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