好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 頭のうしろを押さえられ、深く潜り込まされる。

 頭の奥を覗きこまれているような感覚。

 柔らかい舌の繊細さ。研ぎ澄まされる神経。全身で受け止めることの心地よさ。

 全てのバランスが噛み合い、思わず官能のうめきを漏らす。とそこで。

 唇を離される。

 鼻と鼻をくっつけあい、互いの瞳を覗きこむ。

 有する意識は、すべて同じ。互いが互いをどうしようもないほどに欲している。

 求めている。

 そのままソファに倒されると思ったら、何故かソファの下のカーペットのうえ。

 ソファとセンターテーブルの間の狭い領域に倒され、蒔田がうえからのしかかった。


「ちょっと狭いです、蒔田さん」と笑い混じりに彼女は言った。

 笑う余裕もないらしい。着ていたセーターを脱がされる。思いのほか、性急だ。

 彼女は黙って蒔田に従う。

 下着一枚の背中に熱い蒔田の手が添えられ、上半身を起こされ、キスの嵐が降り注ぐ。

 首を振り、逃れようとしても、その官能の波からは逃れきれない。

 捕まえようとして追いかけtくる。

 彼女の存在も、実体も。
< 229 / 270 >

この作品をシェア

pagetop