好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 骨っぽくて、繊細な肌を持つ蒔田の手が彼女のはだのうえを駆けめぐる。

 そのたびに、声を漏らし、蒔田の名を呼ぶ。自分が狂ってしまったかと思うほどに。

 と、その手が、違う領域を探し求める。

 彼女は蒔田の意図に気づき、いやいやと首を振る。だが蒔田は止める気配がない。探し当てた結果、率直に蒔田は彼女の状態を口にした。

 羞恥に、頬が熱くなる。だが蒔田は俯くことを許さない。

 じっと瞳を覗き込み、


「もっと、欲しがれよ」


 と、言ってのけるのだった。俺様な上司は、愛し方も俺様。でもとんでもなく――


(気持ち、い……)
(相性が、良すぎる……)


 この段階でこんな状態。いったい本気で愛され、次の段階に進んだら、自分が正気を保っていられるだろうか。

 乱れるに、違いない。

 その興奮と期待と羞恥とで、ますます熱が高まるのだった。
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