好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 口に指を突っ込まれ、くわえさせらえる。彼女はそれに応える。たまらず噛んでしまい、首を振るが、それでも構わないということらしい。攻撃の手が緩まないのだから。

 むしろ、強くなるいっぽうで、頼れるものが欲しくて、彼女は必死に手を伸ばした。

 応え、指を絡ませる蒔田の意志。

 ぎゅう、と手を握られ、彼女は笑みを漏らした。

 はだかで抱き合っている状況だったが、


「もう待てない。あたし、蒔田さんが、……欲しい」


 遠慮しがちな彼に(行動はちっとも遠慮がちじゃないが)。

 彼女は、自分から、切り出したのだった。


 * * *

 きらめく生命の鼓動。

 望ましい魂の衝動。

 突き上げるたびに、長い髪が揺れる。愛おしい、かけがえのない一瞬をからだに刻み込んでいる。

 からだのしたにいる彼女が揺れる。無理矢理、自分の名を呼ばせたい衝動に駆られる。いつまでも苗字じゃちっとも満足できない。それでも、さっき名を呼んだことからするとどうやら『使い分けている』らしい。

 惚れた側の負けだ。いつの間にこんなに好きになったのだろう。

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