好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「かず、おみ、さ……」快楽の波にさらわれながらも自分の名前を呼ぶ彼女。

 こんな展開など予想していなかった。

 こんなに、埋没する自分など。

 没頭する自分など。愛おしくてたまらない。

 壊してしまいたいくらいめちゃくちゃにしたい、しかし同時に深く愛してもいる。自分が傷つけてしまわないかの不安。

 でもそれを彼女は見抜いて、『好きにして』と自ら言ったのだった。愛されるとはこういうことか。

 彼女の意識に深く沈み彼女を見つめ返す感覚。

 夢のなかで彼女は、手を振り、笑っていた。


『蒔田さん、だぁいすき』


「愛してる……」現実の声が聞こえた。

 髪をすかれ、母のように胸のなかに抱きしめていたのだった。


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