好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「ミカちゃんでもそういう話はできないなあ」と彼女も自分のうどんに箸をつける。麺にふーふー息をふきかけながら道林が、「答えないんなら、絶倫野郎ってことにしときます」と言ってのける。――絶倫野郎。

 残念ながら、否定出来ない。

 赤面した彼女の変化を、道林が見逃さない。「うわ! 図星ってことっすね」

「なにも言わないでミカちゃん……」

「あたし。絶対そうだと思ってたんですよ。蒔田さんちょーむっつり系っていうか、がっつり行くタイプだと思ってました。……週末寝れましたか榎原さん?」

 正直言うと全然……。

 顔色で答えを読み取ったらしく、あっは、と道林が笑う。「うわー。蒔田さんひどーい。さいこーう」

 見透かされ断定され。

 彼女は、なにも言えなくなるのだった。


 * * *


「それで。ミカちゃんには、バレバレっていうか。なにも言わないのに分かられちゃうの。どうしたらいい?」

「話題を変える以外あるまい」と電話の相手は断言する。「その話を続ける限り筒抜けなんだったらな。それともバラしたいのか」
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