好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 蒔田のことが、頭から離れない。電話をしたらどんな声で答えてくれるだろう。無愛想、それとも上機嫌? 蒔田は、感情表現の度合いが低いひとだと思っていたが、彼女のまえでは思ったよりも感情的だ。

 事務的な口調のなかにも喜びの感じられる喋り方をする。彼女にはそれが分かる。それが幸せ。

 もう、二十二時を過ぎている。お風呂入らないと。寝ないと。明日また会社行って帰ってきたら蒔田と話せる。週末には直接会える。

(まだ、火曜日なのに……)

 週末までの日を指折り数えながら、彼女の胸のうちは幸福と期待に満ち満ちていくのだった。

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