好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「終わったあと果敢にもケー番聞きに行った女の子が居たんですよ、したら、『仕事以外の話は慎め』って言われたそうですよ。でも結構、榎原さんと雑談してませんか」
「してるっけ」
「昨日見たテレビの話とか」
「あ、蒔田さん、テレビ全然見ないからあたしが一方的に喋ってるだけ」
「でも聞いてくれるんですよね榎原さんの話は。おっかしーな、蒔田さんなら『きみの話には興味ない』で一刀両断しちゃいそうじゃないですか。……にしても蒔田さんテレビ見ずによくGLやってられますよね」
「新聞も読まないんだって」
「……ありえなくないですか」
「本当、お客さんとどう会話繋いでんだろ。司会やってる芸人さんだって今日び朝刊を必ずチェックしてるらしいよ。時事ネタを仕入れとくのが役に立つんだって」
「榎原さん。蒔田さんのどこがいいんですか」

 そう訊かれて。

 三枚目のハラミに伸ばしかけた箸を引いた。

「や、別にいいですよ食べちゃって。わたし結構食べてますし」
「え、とじゃあ遠慮なく。……ミカちゃんは、配属されてから寺西さんやあたしがフォローしたじゃない? あたしの場合は」

 蒔田さんだったの。

 と言って彼女はハラミを口に入れた。

 *
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