好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
彼女は、このやりとりをしている間じゅう、周りからの視線を感じていた。
先生に呼び出し食らって叱られた学生の気分だった。
決して、未成年で飲酒とか学校に内緒でバイトとか悪いことしたわけじゃないのに。
「……お世話になってます、システムアイの蒔田です。さきほどそちらの田中さんからお電話を頂いて、……あそうですか。では恐縮ですがこのお電話で田中裕次さんに回して頂けますか。ええ。――」
自席に戻る途中、背中でそんな会話を聞いた。
ますますもって、責められている気分だった。
* * *
「もーねー! その蒔田って男最悪なのよっ。電話取って貰ったのにいちゃもんつけてさ。名前が紛らわしいのだってあたしのせいじゃないのにね。だいたいみーんな電話鳴ってんのにだっれも出ないし、ぜーんぶおんなじ着信音で超紛らわしーし! もー雑務なんかみんなみんな新人に押しつけててさ! トイレ行く暇もないんだよ! も、いー加減にしてって感じ! ……ねえちょっと。聞いてる? 啓太」
「……うん。聞いてる聞いてる」
先生に呼び出し食らって叱られた学生の気分だった。
決して、未成年で飲酒とか学校に内緒でバイトとか悪いことしたわけじゃないのに。
「……お世話になってます、システムアイの蒔田です。さきほどそちらの田中さんからお電話を頂いて、……あそうですか。では恐縮ですがこのお電話で田中裕次さんに回して頂けますか。ええ。――」
自席に戻る途中、背中でそんな会話を聞いた。
ますますもって、責められている気分だった。
* * *
「もーねー! その蒔田って男最悪なのよっ。電話取って貰ったのにいちゃもんつけてさ。名前が紛らわしいのだってあたしのせいじゃないのにね。だいたいみーんな電話鳴ってんのにだっれも出ないし、ぜーんぶおんなじ着信音で超紛らわしーし! もー雑務なんかみんなみんな新人に押しつけててさ! トイレ行く暇もないんだよ! も、いー加減にしてって感じ! ……ねえちょっと。聞いてる? 啓太」
「……うん。聞いてる聞いてる」