好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
* * *
「寺垣さん。ちょっといいですか」
翌日、彼女は事務員の寺垣のところを訪れた。
「うん。なぁに?」
「電話取り次ぐときにメモするじゃないですか。そういう電話取るときのフォーマットってありませんか」
「あっ、あるある。事業部のフォルダの事務連絡のなかの、ごめん。みんなに周知しとけばよかったね」
昨日の蒔田とのやりとりを見ていたようだ。寺西は、小さく頭を下げた。
「ううん。平気です。事務連絡のなかのFormat、ですか」
「そうそう。このなかに色々入ってるよ。休むときの届けとか……」
「あ、事業部内研修で習ってたんで、見つけなかったのあたしのミスです」
「いいんだよ? 分からないことはなんでも聞いて? 最初っから出来るひとなんて誰も居ないんだから。電話メモって確かExcelのフォーマットがあってね、……印刷しとこうか?」
「あいえいいです。ちょっといじりたいんで」
「あそう? あとね、印刷した用紙の予備持ってる? 無いならわたしのあげる」
「あいえ大丈夫です。フォーマットに自分の名前入れて個人フォルダに入れとこうと思うんです」