好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「あ、……あ。そっか。いちいち名前書くのめんどくさいもんね。あたしもそうしよっかな……」
「かもですね。寺西さん、ありがとうございました」
「いーえー。またわかんないことあったら遠慮無く聞いてね?」
「ありがとうございます。あ、日野くんと井原さんにも教えときます」
「うん。お願い。ありがとう」

 自分の仕事でもないのに。
 さらっと笑顔でありがとうと言える寺西さんっていいひとだ。
 と彼女は思った。

「しっかし要領悪いことしてたんだなー」

 帰りしな彼女は呟いた。

 考えてみれば。

 毎回、電話を受けた時刻や相手の名前を項目付きで書いていた。

 第三事業部 蒔田 様
 6/13 12:35
 田中ユウジ 様 より電話有り
 用件:折り返し電話をください
 伝言:なし
 第三事業部 榎原

 と言った風に。
 折りTelの有無をマルをつけるだけにしておく。
 FromToを印刷しておく。
 必要項目さえ乗っけておけば、手書きするのは誰宛かと時間とあれば伝言の三つだけ。

「フォーマットって便利なんだなー……」

 と思いつつ自席にて彼女は加工をする。
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