好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「あ、こないだそれとなく聞いておきました。……必要ない、みたいです」
「だよな。柏谷さんはドキュメントを作るのが速いんだ。あれならアシは要らなさそうだ」
「蒔田さんだって速いじゃないですか」
「比べればおれはまだまだだ。……ちょっと煙草吸ってくる」
「あはい。行ってらっしゃい……」

 会話が佳境に入ろうとするときには必ず、蒔田は席を立つ。

 告白して以来の変化だ。

 本音をいえば、

(ちょっと、寂しい、かな……)

 それでも。

 冷たくしてと言ったのだから、雑談して貰えるだけでもありがたいというもの。

 そしてこの気持ちが続くならば。

(蒔田さんへの気持ちも本物ってこと……)

 榎原は、黙って、覚悟とともに、それまでの作業に戻った。

 *
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