好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
だがいずれ、気持ちに一定の整理がついた段階で、自分のことを一人の女性として見てもらえるのはないかと、彼女はこころのどこかで期待していた。
いまはまだ待つとき。彼の気持ちはおそらく、そして自分の気持ちの整理も済んでいない。
アフターファイブは毎日簡単でもいいから料理をしてみたり(彼女は料理が苦手だと自覚している)。週末は、連絡を取っていなかった友人と積極的に連絡を取ってみたり、出かけてみたり。
そんな風に過ごすうちに、夏だった季節は、秋を越え、冬を迎えた。
* * *
「え。蒔田さん出身石川なんですか?」
「ああ」
「だから肌白いんすかね」
「気候と肌のいろは、関係ない」
「あたし小学生の頃に行ったことありますよ、石川県。研修旅行で、地元の子たちと交流もしたんです。珠洲の海の近くでした。蒔田さん、石川県はどちらの出身ですか」
「緑川だ」
「ああ、焼き物で有名な……」空気を読んでか、道林が立ち上がったのを見つつ、彼女は、手元にグラスを引き寄せた。「こないだ出席された結婚式も緑川で行われたんですか」
「よく覚えてるな」
いまはまだ待つとき。彼の気持ちはおそらく、そして自分の気持ちの整理も済んでいない。
アフターファイブは毎日簡単でもいいから料理をしてみたり(彼女は料理が苦手だと自覚している)。週末は、連絡を取っていなかった友人と積極的に連絡を取ってみたり、出かけてみたり。
そんな風に過ごすうちに、夏だった季節は、秋を越え、冬を迎えた。
* * *
「え。蒔田さん出身石川なんですか?」
「ああ」
「だから肌白いんすかね」
「気候と肌のいろは、関係ない」
「あたし小学生の頃に行ったことありますよ、石川県。研修旅行で、地元の子たちと交流もしたんです。珠洲の海の近くでした。蒔田さん、石川県はどちらの出身ですか」
「緑川だ」
「ああ、焼き物で有名な……」空気を読んでか、道林が立ち上がったのを見つつ、彼女は、手元にグラスを引き寄せた。「こないだ出席された結婚式も緑川で行われたんですか」
「よく覚えてるな」