好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
試合は、蒔田樹がゴールを決め、チームは一対〇で勝利を収めた。
帰り際、鼻歌混じりの友人に彼女は訊いてみた。「ねえ、蒔田樹ってどういう選手?」
「うーん、あんま知られてないと思うけど、……上手い選手だよ。クレバーなボランチ。ひとを使うのが上手いんだよねー樹は」
「うちの会社の上司に蒔田さんてひとが居るんだけど、……兄弟かな」彼女はここで、蒔田が電話で兄の存在を示唆していたことを思い起こした。
「へ? そうなの?」
「というか、すっごい似てる……」
「ていうか、あのひと?」
「え」
偶然だとしたら恐ろしいくらいだ。
競技場を去るひとびとで通路はごった返しているが、関係者用出入口と見られるエリアに集まる人間は二十人といったところ。そのなかに、飛び抜けた長身の男を見つけた。
全身、黒の服装。あのルックス。間違いなく蒔田だ。
向こうがこちらに気づいた。紘花は頭を下げる。それで済ませるつもりが。
「え。ちょ……」
友人がずんずんと蒔田に近づいていくではないか。紘花は慌てて追った。
帰り際、鼻歌混じりの友人に彼女は訊いてみた。「ねえ、蒔田樹ってどういう選手?」
「うーん、あんま知られてないと思うけど、……上手い選手だよ。クレバーなボランチ。ひとを使うのが上手いんだよねー樹は」
「うちの会社の上司に蒔田さんてひとが居るんだけど、……兄弟かな」彼女はここで、蒔田が電話で兄の存在を示唆していたことを思い起こした。
「へ? そうなの?」
「というか、すっごい似てる……」
「ていうか、あのひと?」
「え」
偶然だとしたら恐ろしいくらいだ。
競技場を去るひとびとで通路はごった返しているが、関係者用出入口と見られるエリアに集まる人間は二十人といったところ。そのなかに、飛び抜けた長身の男を見つけた。
全身、黒の服装。あのルックス。間違いなく蒔田だ。
向こうがこちらに気づいた。紘花は頭を下げる。それで済ませるつもりが。
「え。ちょ……」
友人がずんずんと蒔田に近づいていくではないか。紘花は慌てて追った。