好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
閑話休題――会社で働くということ
自己実現のため。生活のため。
働く目的とは、ひとによって様々だ。
職場結婚をして退職する人間など今日び珍しくなどないが、そういった人間を彼はこころのどこか奥深い部分で嫌悪していた。公私混同。
言語道断だ、と。
してはならない、というわけではない。だがしないに越したことはないだろう。
同じ職場で働く人間同士が恋愛し合っていては面倒なことこのうえない。
一昔前のアメドラじゃあるまいし。
彼の、してはならない相手と恋愛することへの嫌悪感は、彼自身の恋愛経験に勿論由来している。なんども断ち切ろうと思った、だが断ち切れなかった。相手は――
親友の恋人だ。
彼女が彼の近くに住んでいた頃(正確には彼が彼女の近所に住むことを『選んだ』のだが)、彼は影となり日向となり、彼女のことを支えた。口実をつけて行き帰りをともにした、そんな頃が彼にもあったのだ。彼女が地元に戻り就職すると聞いたとき、来るべきときが来たことを彼は悟った。だがその覚悟のほども、後に振り返って比べてみるとまだまだ足りなかった。
結婚する、と聞いたときの衝撃に比べれば。
働く目的とは、ひとによって様々だ。
職場結婚をして退職する人間など今日び珍しくなどないが、そういった人間を彼はこころのどこか奥深い部分で嫌悪していた。公私混同。
言語道断だ、と。
してはならない、というわけではない。だがしないに越したことはないだろう。
同じ職場で働く人間同士が恋愛し合っていては面倒なことこのうえない。
一昔前のアメドラじゃあるまいし。
彼の、してはならない相手と恋愛することへの嫌悪感は、彼自身の恋愛経験に勿論由来している。なんども断ち切ろうと思った、だが断ち切れなかった。相手は――
親友の恋人だ。
彼女が彼の近くに住んでいた頃(正確には彼が彼女の近所に住むことを『選んだ』のだが)、彼は影となり日向となり、彼女のことを支えた。口実をつけて行き帰りをともにした、そんな頃が彼にもあったのだ。彼女が地元に戻り就職すると聞いたとき、来るべきときが来たことを彼は悟った。だがその覚悟のほども、後に振り返って比べてみるとまだまだ足りなかった。
結婚する、と聞いたときの衝撃に比べれば。