好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
act13. 『気になる』
飲み会でいつも困るのが、トイレに行くタイミングだ。
女というだけで、酒の注文係に回される。下が入ってきたから、その役割は徐々に薄まりつつあるものの、なくなったとはいえない。
なので彼女は、入口近くに座ることが多い。
誰かに頼んでもいいのだが、せっかく先輩方に可愛がられている様子の後輩にはなんだか頼みにくい。
トイレに行って戻ったら戻ったらで、空のグラスが転がってる状態、というのも落ち着かない。
だから結局、頼む役割を担うのだ。
今夜も彼女は、「お酒頼みますけど頼むひといます?」とお決まりの台詞を吐き、通路に店員が居ないか伺うところだったが。
「げ」
見知った人間を見つけた。同じ会社の先輩と来ている様子。
桐沢遼一。
向こうも、こちらに気づいた。
にぃと笑う。何故だかピースサインをして見せる。本当に、何故だろう。意味が分からない。
「ああ、桐沢さんも飲みに来てんすか」後ろから一色の声がしたので彼女は驚いた。同じ会社といえど従業員が千人を超える会社だ。偶然にも知り合いということか
女というだけで、酒の注文係に回される。下が入ってきたから、その役割は徐々に薄まりつつあるものの、なくなったとはいえない。
なので彼女は、入口近くに座ることが多い。
誰かに頼んでもいいのだが、せっかく先輩方に可愛がられている様子の後輩にはなんだか頼みにくい。
トイレに行って戻ったら戻ったらで、空のグラスが転がってる状態、というのも落ち着かない。
だから結局、頼む役割を担うのだ。
今夜も彼女は、「お酒頼みますけど頼むひといます?」とお決まりの台詞を吐き、通路に店員が居ないか伺うところだったが。
「げ」
見知った人間を見つけた。同じ会社の先輩と来ている様子。
桐沢遼一。
向こうも、こちらに気づいた。
にぃと笑う。何故だかピースサインをして見せる。本当に、何故だろう。意味が分からない。
「ああ、桐沢さんも飲みに来てんすか」後ろから一色の声がしたので彼女は驚いた。同じ会社といえど従業員が千人を超える会社だ。偶然にも知り合いということか