断罪の鐘で永遠を誓う ~かつて攫われた王妃候補は、最愛の誘拐犯に会いに行く~
「俺が見るに、お嬢ちゃんには我が儘を言えるだけの自由が足りてないな」
「わがまま…、でも、いいの…」
「本当に?」
「だって、王妃様になることが幸せだって。パパもママも言ってたよ」
「俺には王妃サマになるだとか、そんなことよりも、お嬢ちゃんが目一杯雪で遊ぶ方が幸せに見えるけどな」
男性は私の頭を優しく撫でると、目線を合わせるようにしゃがんだ。
「……でも、私は王妃様にならないと……」
「お嬢ちゃん自身が王妃になりたいのか?」
「……分かんない。ずっとそうやって言われてきたから」
問われれば問われるほど、漠然とした不安に襲われ、目の前が真っ暗になる。私自身がやりたいことなんて、考えたことが無かった。でもやりたいことが何かすら、分からない。
「じゃあさ、お嬢ちゃんがやりたいことを探しに行くか?」
「え?」
男性は「よっ」という声と共に窓を跨ぐと、私に向かってに手を差し伸べた。
「俺が、お嬢ちゃんのことを誘拐してやるよ」
いよいよ本格的に雪が降り始め、窓の外が幻想的な景色に変化していく。
「わがまま…、でも、いいの…」
「本当に?」
「だって、王妃様になることが幸せだって。パパもママも言ってたよ」
「俺には王妃サマになるだとか、そんなことよりも、お嬢ちゃんが目一杯雪で遊ぶ方が幸せに見えるけどな」
男性は私の頭を優しく撫でると、目線を合わせるようにしゃがんだ。
「……でも、私は王妃様にならないと……」
「お嬢ちゃん自身が王妃になりたいのか?」
「……分かんない。ずっとそうやって言われてきたから」
問われれば問われるほど、漠然とした不安に襲われ、目の前が真っ暗になる。私自身がやりたいことなんて、考えたことが無かった。でもやりたいことが何かすら、分からない。
「じゃあさ、お嬢ちゃんがやりたいことを探しに行くか?」
「え?」
男性は「よっ」という声と共に窓を跨ぐと、私に向かってに手を差し伸べた。
「俺が、お嬢ちゃんのことを誘拐してやるよ」
いよいよ本格的に雪が降り始め、窓の外が幻想的な景色に変化していく。