ポストのお兄さん





「じゃあ・・・・話しましょうか・・・」




「大丈夫・・・か・・?」




私はこれ以上心配させてしまうのは嫌だ・・・




そう思い、すべてを話すことにした。




肩の力を抜き、私は口を開いた。




「私は・・・・小学校の2年生くらいの時に海に来たことがあるんです」




そうだ・・・そういえば・・話ながら記憶を蘇らせていく・・・・




「日没間近になって、家族と家に帰ろうとした時のことで・・・」




「・・・・話せることか・・・?ムリするなよ??」




「うん。大丈夫よ・・・それでね。私迷子になったの」




「迷子・・・・?」












< 65 / 112 >

この作品をシェア

pagetop