完璧すぎる淑女は「可愛げがない」という理由で婚約破棄されました。 ~元聖女ですが、古代魔術まで極めてみました~
さらに、エメラルダは公務の手際も良かった。婚約者という立場であるにも関わらず、しっかりと仕事をこなしてくれた。リリアーナはどうだろう。右も左も分からなければ、誤字も酷いし、資料は見にくい。そのうえ仕事が遅いときた。
「エメラルダ前聖女は見つからないのか!!!」
国王が苛立ったように叫ぶ。しかし、大臣は平謝りをするばかり。
予言が出た日、国王陛下は直々にエメラルダの実家であるヴァインベルク邸を訪れた。エメラルダに謝罪し、何とか国を守ってもらうためである。
しかし、エメラルダは不在だった。行方を教えてもらうことも叶わず、現状に至っていた。
「失礼します!!!! 大災害が始まりました!!!!!」
兵士の叫び声。皆が席を立った時、地面が大きく揺れた。
人々は恐怖に震え、リリアーナの聖女の力に最後の望みを託した。しかし彼女の力は、この未曽有の災害の前ではあまりに無力だった。
アルフォンス王太子もまた、成す術もなく、ただ呆然と立ち尽くすばかりだった。
「どうして……どうしてこうなったんだ」
崩れ始める聖堂から、皆が命からがら逃げ出した時だった。
「我が名は、エメラルダ・ヴァインベルク」
「我が名は、アルベルト・エルダンジュ」
「 「ただいまより、古代魔術の行使を宣言する」 」
凛とした声で、堂々たる宣言が響いた。
「エメラルダ前聖女は見つからないのか!!!」
国王が苛立ったように叫ぶ。しかし、大臣は平謝りをするばかり。
予言が出た日、国王陛下は直々にエメラルダの実家であるヴァインベルク邸を訪れた。エメラルダに謝罪し、何とか国を守ってもらうためである。
しかし、エメラルダは不在だった。行方を教えてもらうことも叶わず、現状に至っていた。
「失礼します!!!! 大災害が始まりました!!!!!」
兵士の叫び声。皆が席を立った時、地面が大きく揺れた。
人々は恐怖に震え、リリアーナの聖女の力に最後の望みを託した。しかし彼女の力は、この未曽有の災害の前ではあまりに無力だった。
アルフォンス王太子もまた、成す術もなく、ただ呆然と立ち尽くすばかりだった。
「どうして……どうしてこうなったんだ」
崩れ始める聖堂から、皆が命からがら逃げ出した時だった。
「我が名は、エメラルダ・ヴァインベルク」
「我が名は、アルベルト・エルダンジュ」
「 「ただいまより、古代魔術の行使を宣言する」 」
凛とした声で、堂々たる宣言が響いた。