友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
――私は、上司だもん。
部下から突き放されるより、よっぽどいいよね。
ちゃんと、この狂った関係を終わらせなくちゃ……。
そんなふうに夫の気持ちを勝手に決めつけ意気地になった結果、実家を頼ったら酷い目に遭った。
今さら反省したって、もう遅いってわかっているけど――蛍くんは私を、迎えに来てくれた。
今はそれだけで、充分だった。
――私も、素直になろう。
不安な気持ちも彼に対する好意も、全部包み隠さずに伝える。
そうすれば、2人の未来は明るいはずだから……。
「俺が苛立っていた理由、なぜかわかりますか」
「ずっと、避けてたから……」
「違います」
「そうなの!?」
蛍くんは空いている椅子に腰を下ろすと、私の発言をあっさりと否定した。
やはりこちらがこう思っているだろうと考える彼と本当の夫には、相違が見られるようだ。
「悩み事があるなら、はっきり伝えてほしかった」
「ご、ごめんなさい……」
「夫婦は、支え合って生きるものです。あいつらには包み隠さず打ち明けられるのに、どうして俺じゃ駄目だったんですか」
蛍くんは悲しそうに瞳を伏せると、両手の指先を絡め合う。
そこから伝わる熱が、こちらに訴えかけている。
部下から突き放されるより、よっぽどいいよね。
ちゃんと、この狂った関係を終わらせなくちゃ……。
そんなふうに夫の気持ちを勝手に決めつけ意気地になった結果、実家を頼ったら酷い目に遭った。
今さら反省したって、もう遅いってわかっているけど――蛍くんは私を、迎えに来てくれた。
今はそれだけで、充分だった。
――私も、素直になろう。
不安な気持ちも彼に対する好意も、全部包み隠さずに伝える。
そうすれば、2人の未来は明るいはずだから……。
「俺が苛立っていた理由、なぜかわかりますか」
「ずっと、避けてたから……」
「違います」
「そうなの!?」
蛍くんは空いている椅子に腰を下ろすと、私の発言をあっさりと否定した。
やはりこちらがこう思っているだろうと考える彼と本当の夫には、相違が見られるようだ。
「悩み事があるなら、はっきり伝えてほしかった」
「ご、ごめんなさい……」
「夫婦は、支え合って生きるものです。あいつらには包み隠さず打ち明けられるのに、どうして俺じゃ駄目だったんですか」
蛍くんは悲しそうに瞳を伏せると、両手の指先を絡め合う。
そこから伝わる熱が、こちらに訴えかけている。