友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
「嫌な思い出を、さらに最悪な気分に塗り替えたくないので……」
「この施設って、そんなに恐ろしいところなの?」
「いえ。一般的には、楽しめる場所だとは思いますよ」
「でも、蛍くんは……」
「菫さんが一緒にいてくれるから、大丈夫です」
「本当? 無理、してない?」
「はい」
蛍くんはなんてことのないように無表情を貫き続けている。
だが、それが返って心配で仕方なかった。
彼が取り繕う時は、本心を悟られたくなくて周りに壁を作る時だと、知っていたから……。
『みなさん、こんにちは! ゴーストパーティランドへようこそ! まもなく、開園のお時間です。走らず、ゆっくりとお進みください』
蛍くんに声をかけたほうがいいんだろうかと悩んでいると、施設内のスピーカーから女性スタッフの元気なアナウンスが聞こえてくる。
そろそろ列が動くため、どうやらのんびりと大事な話をする暇はなさそうだ。
「そろそろ、開園ですね。最初は、菫さんもよく知っているアトラクションへ行きましょう」
蛍くんから手渡されたチケットを翳して入園ゲートをくぐった私は2人仲良く手を繋いで、施設の中央付近に設置されたVRゲームの前に辿り着く。
「この施設って、そんなに恐ろしいところなの?」
「いえ。一般的には、楽しめる場所だとは思いますよ」
「でも、蛍くんは……」
「菫さんが一緒にいてくれるから、大丈夫です」
「本当? 無理、してない?」
「はい」
蛍くんはなんてことのないように無表情を貫き続けている。
だが、それが返って心配で仕方なかった。
彼が取り繕う時は、本心を悟られたくなくて周りに壁を作る時だと、知っていたから……。
『みなさん、こんにちは! ゴーストパーティランドへようこそ! まもなく、開園のお時間です。走らず、ゆっくりとお進みください』
蛍くんに声をかけたほうがいいんだろうかと悩んでいると、施設内のスピーカーから女性スタッフの元気なアナウンスが聞こえてくる。
そろそろ列が動くため、どうやらのんびりと大事な話をする暇はなさそうだ。
「そろそろ、開園ですね。最初は、菫さんもよく知っているアトラクションへ行きましょう」
蛍くんから手渡されたチケットを翳して入園ゲートをくぐった私は2人仲良く手を繋いで、施設の中央付近に設置されたVRゲームの前に辿り着く。