友情結婚って決めたのに 隠れ御曹司と本気の恋をした結果
 ――石橋は叩いて渡るべきだよね。

 大事なのは計画性だと、彼の提案に同意する。

「次に、ここで生活する時のルールを決めましょう」
「うん。相談しなきゃいけないこと、いっぱいだ~!」

 私達は話し合いを重ね、どんどんとルールを決定していく。
 基本的には、自分のことは自分でこなす。
 生活費は折半。
 食事はできる限り一緒に取り、寝室は別。
 家に帰らない時は、必ず連絡を入れる――。

「なんか、不思議な感じ。夫婦なのに……。初めてルームシェアをする人達みたい」
「夫婦だからこうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないと、型に嵌る必要はありませんよ。今は俺達だけの、夫婦の形を見つけていく段階ですので」
「うん。これからも、よろしくね!」
「はい」

 私達は笑い合い、1か月間のお試し同棲を始めることになった。
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