弱さを知る強さ
◯あやは◯
...
...
周りからガシャガシャと音がする
目を開けると周りに看護師3人と先生がいた
「...なにっ」
拘束された記憶が蘇ってびっくりして身体を起こした
「おはよう」
「...おはようございます」
金森先生がいつもより低いトーンで怖い
「あやは、なんか俺に言わないといけないことない?」
「...なに朝から」
「腕かして」
あっそうだ
その言葉で思い出した
寝てて忘れたけど昨日抜いちゃったんだ
「...ごめんなさい」
「なにが?」
担当の看護師、昨日の夜の看護師、知らない看護師、そして怒ってる金森先生
怖い...
「...」
「何がごめんなさい」
「...」
怖くて顔を上げられない
「ちゃんと俺の顔見て話せ」
「...気持ち悪くなって」
「で?」
で...と言われましても
「...」
「なんで点滴外して隠してんの?」
「...」
「いい加減にしろよ
やっていいことと悪いことあるのがわからない?」
「...ごめんなさい」
「謝る前になんでそんなことしたか説明しろって言ってる」
「...」
こんないっぱいの人に責められたら話したくても話せない
「金森先生、今回は私たちも気づかなかったし次から気をつけるので許してあげてください」
知らない看護師が先生に言った
「神田さん、初めまして
私、ここの病棟の看護師長してます
山口です、よろしくお願いします
昨日の夜、ごめんなさい
夜勤の担当看護師も神田さんのヘルプに気づかなくて1人で耐えてたんだよね」
「...」
「なんか言えよ」
「いいです、いいです
今度からどうしたらいいか一緒に考えようと思います
なんかあったらいつでも声かけてくださいね」
「...」
「じゃあ私たちは失礼します
金森先生、すみませんでした
インシデントなので報告書はこちらで書かせていただきます」
「いえ、こちらこそご迷惑おかけしました」
看護師3人は部屋を出て行った
金森先生と2人の方が気まずい
「...」
「なんで俺がいないと問題ばっかり起こすんだよ
看護師も忙しいんだから迷惑かけるなよ」
別にかけたくてかけてるんじゃないよ
「...」
言ったところで先生にはわからないや
「次したら許さないからな」
なんでそこまで言われないといけないと
2ヶ月前と一緒だよ...
私は先生待ってたし
言われっぱなしでだんだんむかついてきた