弱さを知る強さ
「...私だって...待ってたよ」
「え?」
「私だってお腹触りに来るって言うから先生来るの待ってた
点滴も抜いちゃったしちゃんと謝ろうと思って1時まで起きて待ってた
でもこなかった...
先生も忙しいのわかるよ?
だから我慢してたんでしょ」
「誰も我慢しろって言ってないだろ
すぐナースコールおせ」
「寝る前に来るって言ったんだからちゃんと来てよ
ナースコールおせって言う前に約束守ってよ!!!」
言われっぱなしが腹立って声を荒げてしまった...
「...」
先生が驚いてる
「...ごめんなさい」
「ははっ」
えっ
笑った?
「...なに?」
「そうやって思ったこと言ってこい
確かに昨日俺がまた来るって言ったな
1時まで待ってたのか...
それは悪かった」
「...」
「点滴は何時ごろつなげた?」
「多分...10時くらい」
「何時くらいに抜いた?」
「...すぐ
気持ち悪くなって耐えられなくて」
「なんで気持ち悪くなった?
ずっとできてたのになんで昨日だけ?」
「私もわからないっ
なんの薬か分からなかったし...」
「えっ、説明なかったのか?」
「...うん」
「いつもやってる炎症抑える点滴だ」
「...そっか」
「説明してなかったなら気持ち悪くなるのは仕方ない
でも自分で抜いてましては隠すのはよくない
止血だってしっかりできてたからよかったものの
出血止まらなかったら大変なことなる」
「...」
「俺以外でもちゃんと頼れるようになれ
みんな敵じゃない
まだ時間はかかるだろうけどゆっくり医師や看護師を信じることを覚えろ」
「...うん」
「じゃその話は終わり
朝飯ちゃんと食ってそのあと点滴な
今日は当直あけだから絶対に俺がやりにくる
昨日抜いてるからまた針刺すところからだからな
耐えろよ」
「わかった」
イライラして意見をぶつけたけど
結果としていい方向に進んだ気がする
私もスッキリした
◯