弱さを知る強さ
◎恭介◎
朝起きたら温泉のパンフレットをあやはがみた形跡があった
やっぱり行きたいんだろうな...
母さんがアドバイスくれて助かった
女心は俺にはわからない
朝から車を出してショッピングモールでのあやはの買い物について行った
「恭介、このピアスとこのピアスどっちが可愛いと思う?」
「どっちも買えば?」
「...」
「勉強頑張った好きなもの3つ買ってやる
あとお祝いはオペが終わったら温泉旅館だな」
「...オペ」
「とりあえず好きなもの選んで」
「いいの?」
「うん、病気と闘いながら勉強して合格した
ほんとすごい、あやはは天才だ」
「ははっ、ありがとう」
久しぶりにあやはの笑顔を見た
それから楽しそうにいろんな店を回って欲しいのもを選んでいる
前までは元カノがこうして買い物してたら
早くしろよ
時間の無駄
とまで思っていた俺だがあやははずっと見ておける
悩む姿や目をキラキラさせながら選ぶ姿は胸が苦しくなるほど可愛い
結局ピアス、バッグ、アウターを買った
「恭介、ありがとう
大事にする」
「うん」
「今何時?」
「昼過ぎ」
「えっ...もうそんな時間...
ごめんね付き合わせて」
「昼飯食うか」
「うん」
施設内にあるお寿司やさんに入った
お腹の調子もいいのか
いつもより食べている
「そんな食べて大丈夫?」
「うん、最近調子いいの」
「そうか、ならいいけど」
「ねぇ、恭介」
「ん?」
「たまきちゃん、なんで亡くなったか詳しく知ってる?」
「詳しくは知らない」
「そっか...」
「知りたいなら直接、主治医に聞きに行けば?
丸谷先生もあやはに直接話したいけど機会がないって俺に連絡くれたから」
「そうなんだ...」
「今度聞きに行くか?」
「...まぁそのうちでいい」
「モヤモヤしてるなら早めに解消したほうがいい
俺も一緒に行くし、近々いこう」
「...うん」
お寿司をたらふく食べてあやはは大学の友達とご飯に行った
俺はあやはいない家は面白くないし実家に帰ることにした
◎