弱さを知る強さ
◎恭介◎
次の日もその次の日もその週は実習に来ることはなかった
俺も当直が続いたりで連絡はし続けたけど
メッセージも返ってこない
電話も着信拒否されたまま
週明けようやく家に行くことができた
夕方6時
...ピンポーン
...
...ピンポーン
いないのか?
それとも居留守?
...ピンポーン
「なに?」
3回目鳴らした途端
後ろから声がした
実習帰りらしき神田 あやはの姿
「電話もメッセージも音沙汰ないからきた」
「帰って、忙しい」
「実習行ってんの?」
「関係ない」
「こないだはごめん、謝りに来た」
「何いまさら
あんたのせいでもう1日も実習休めないんだから
帰って」
「ちょっとだけ俺の話聞いて」
「ぜーーーったい嫌だね」
「お願い」
「嫌だ、信じてたのに裏切ったでしょ
もう騙されない」
「ごめんって
記録手伝うから許して」
「えっ...」
釣れた
看護学生に記録は大敵
「俺、明日も休みだから
明日も手伝える」
「...
...
...マジですか...
ぜひ手伝ってほしい...
手詰まって困ってた」
「手伝ってやるから許して」
「...なに?なんの話きけばいいの?」
「まず曜日決めて週2の通院の約束」
「...」
黙って俯いた
「どうする?」
「...何曜日?」
「俺がきめていいの?」
「行けない時はどうしたらいいの?」
「たとえば?」
「体調悪いとか...」
「体調悪いときこそくるべきだろ」
「...まぁ確かに」
「ははっ」
天然なのかなんなのか、、、
「とりあえず中入って、記録手伝って!
終わったら考える」
家に入るとこないだより参考書で溢れかえっていて
追い込まれて勉強してるのが目に見えてわかる
努力家なんだろう。