弱さを知る強さ
「...待って」
知らない間に腕を掴んで引きとめていた
「ん?」
「あっ、いや何もない、ごめんなさい」
私何してるんだろう
「なに?」
「いや...なんか寂しくて」
「えっ?」
金森先生が驚いている
そうだよね私が1番驚いている
「ごめんなさい」
「記録あるんだろ」
「うん」
「早くやってゆっくり休め」
「...」
「なんだよ、そんな顔するな」
金森家の優しさに触れ1人になるのがとっても嫌だ
今までひとりぼっちだった
それでも平気だったのに変だなぁ私
「金森先生、記録手伝って」
「いいけど...」
「早く終わらせて早く休むために先生の力を借りたい」
「じゃあ俺の言うこともひとつ聞いて」
「...」
そうくるよな
わかってるよ点滴でしょ
「クリニックで点滴しろ」
ほらね
当たり
「眠剤処方してよ」
「今処方しても薬局あいてない」
「...」
「どうする?」
「努力はする、けどできなくても怒らないで」
「大丈夫、やらせるから」
「怖い」
「手伝ってやるから記録持ってこい
クリニックの2階でやろう」
「みんないて迷惑じゃない?」
「別にみんな帰ればいいんだよ
家が他にあるんだから
とりあえず早く記録とってこい」
「...うん」
すぐに部屋に戻って記録をとりに行った
「お待たせしました」
「重いだろ、持つ」
「...ありがとう//」
今日の金森先生はすごくかっこいい
病院の金森先生は怖くて嫌だけど一歩外に出ると優しくてドキドキする
これを俗に恋っていうんだろうか
先生の学生時代の勉強法を聞いたり今日の実習の話を軽くしてるとクリニックに着いた
金森先生と一緒にいる5分ってほんと一瞬ですぎる
クリニックに入って2階に上がった
まだ電気はついていて金森先生のお父さんがいた
「おう、おかえり」
お父さんが気づいて声をかけてくれた
「ただいま」
「記録終わらしたら点滴するために戻ってきた」
「記録?」
「こいつ、看護学生なんだ」
「そうなの?」
「記録終わらせるから仮眠室借りる」
「いま、聡と大和が使ってるよ」
「兄貴たち寝てんの?」
「うん」
「じゃあここでいいや」
リビングの机を借りて記録をはじめた