弱さを知る強さ
◯あやは◯
私はいま家族がいない
だからみんな仲良い金森先生の家族が羨ましい
ご飯に誘ってもらえて嬉しかった
ただご飯に行く条件は点滴...
普通に点滴ができる私だったら何も苦労しないのに
やりたくてもできない
でもそれを理解してもらえない
苦しい...
...ガチャ
「帰るぞ、家まで送る」
「...」
ここで帰ると明日からまた入院
戻りたくない...
あーどうしたらいいのかわからない
部屋を出たら金森先生の両親とお兄さんたちがいた
当たり前だけど家族っぽい
素敵
「1人で帰れる」
私に構わず金森先生にも家族の時間を過ごしてほしい
「無理」
「金森先生、ごめんなさい
ほっといて、私しんどい」
「無理」
「家族の時間過ごしてよ」
「お前には関係ない」
「神田さんって言ったっけ?」
金森先生のお父さんに話しかけられた
「...はい」
「神田さんは自分の病気、治したい?」
「...」
治したいよ
だってしんどいもん
実習だってまともにできない
「治したいけど怖い?」
治療できない自分がどう思われてるか怖い
迷惑かけているのは自覚してるしそれに対して金森先生や周りの人がどう思ってるかわからないのも怖い
「...」
「治療拒否する患者なんてたくさんいる
あなただけじゃないよ
恭介も覚悟を持って神田さんと向き合ってる
別に怖がらなくていい、できないなら仕方ない
明日また頑張ればいい、明日ダメなら明後日でいい
治したい、その気持ちがあれば大丈夫
進歩するさ」
その言葉を聞いてチラッと金森先生を見ると目が合った
すぐ逸らされて冷蔵庫に向かってお茶を取った
「こいつ隙を見せたら逃げるんだよ
別に俺以外の医者にみてもらうなら俺から逃げても構わない
ただ俺から逃げると治療からも逃げる
だからある程度、条件つけてる」
「そっかあ...
まぁその辺は1番恭介がわかってることだから仕方ないが...
俺が感じたのはお互い信頼関係を持って接している気がしたからある程度、自由にただやるときはしっかりやる、それでいい気がすると思っただけ」
「今がそのやる時なんだよ」
...
「点滴の何が嫌なの?」
ゲームをしてたお兄さんが遠くから聞いてきた
「色々あんだよ」
金森先生がめんどくさそうに答える
「それ解消したらできんじゃねーの?」
「夜、寝る前に眠剤飲ませて熟睡状態にさせて点滴する
起きる前に必ずルートを抜く
それならできる
それ以外はできない」
「えっ」
「今ここに眠剤はない
だから絶対痛くしないからここで点滴打てって言ってる」
「ダメなの?」
「うん、やる前からできないって決めつけてる
やってダメなら俺だって何も言っていない」
お兄さんもきっと呆れただろうな
「だから入院させてた」
「そっか...」
私のためにみんなが話し合ってくれている
申し訳ない
「ごめんなさい、今日は帰ります
ご迷惑おかけしました」
「送る、下に降りろ」
「うん」
「神田さんまた来て
恭介をここに呼ぶこともできるし恭介には会いたくない日でもここに来てくれたら力になれることがあるかもしれない」
金森先生のお母さんが私の前に来て目を見て言ってくれた
「...はい、ありがとうございます」
久しぶりに母の優しさに触れた
自分のお母さんじゃないけど母の温もりは誰でも変わらないのかな
「またねー」
お兄さんも元気に手を振って見送ってくれた
金森先生のお父さんもお母さんもお兄さんもみんないい人だった
1人で下に降りてクリニックをでた
あとからすぐに金森先生が来て家まで送ってくれた
「じゃあ明日、総合病院で
実習おわったら一旦、連絡いれてほしい」
「...」
「わかったか?」
「...」
「なに?まだなんかあんのか」
「金森先生はなんでここまで私に関わろうとするの?」
「俺にもわからない」
歩きながら私の顔を見ずに話している
「患者さんみんなにこんな関わりもってるの」
「いんや、あやはだけ」
「...そうだよね
そんなお医者さん聞いたことないもん」
「治ってほしいと本気で思ってるし心配なんだ
だから業務外でも連絡とりたくなる」
「ごめん...なさい」
「別に俺が好きでやってることだからあやはが謝る必要はない」
「点滴ができたら...みんなでご飯も行けたし金森先生も楽だよね」
「まぁそうだな」
「...」
「親父が言ったように今は病気から逃げなければそれでいい
治したいよくなりたいその気持ちを忘れなければ十分だ」
「...」
それから沈黙が続きあっという間に家に着いた
「また明日な」
「...」
「なんか飯食えよ」
「...」
金森先生から離れたくない
記録もしないといけないのに
家の前について後は部屋に入るだけなのに
「早く家入れ、じゃあな」
金森先生が帰って行く...
胸がギューっと苦しくなる
なんで
おかしい
初めての感情だ
私はいま家族がいない
だからみんな仲良い金森先生の家族が羨ましい
ご飯に誘ってもらえて嬉しかった
ただご飯に行く条件は点滴...
普通に点滴ができる私だったら何も苦労しないのに
やりたくてもできない
でもそれを理解してもらえない
苦しい...
...ガチャ
「帰るぞ、家まで送る」
「...」
ここで帰ると明日からまた入院
戻りたくない...
あーどうしたらいいのかわからない
部屋を出たら金森先生の両親とお兄さんたちがいた
当たり前だけど家族っぽい
素敵
「1人で帰れる」
私に構わず金森先生にも家族の時間を過ごしてほしい
「無理」
「金森先生、ごめんなさい
ほっといて、私しんどい」
「無理」
「家族の時間過ごしてよ」
「お前には関係ない」
「神田さんって言ったっけ?」
金森先生のお父さんに話しかけられた
「...はい」
「神田さんは自分の病気、治したい?」
「...」
治したいよ
だってしんどいもん
実習だってまともにできない
「治したいけど怖い?」
治療できない自分がどう思われてるか怖い
迷惑かけているのは自覚してるしそれに対して金森先生や周りの人がどう思ってるかわからないのも怖い
「...」
「治療拒否する患者なんてたくさんいる
あなただけじゃないよ
恭介も覚悟を持って神田さんと向き合ってる
別に怖がらなくていい、できないなら仕方ない
明日また頑張ればいい、明日ダメなら明後日でいい
治したい、その気持ちがあれば大丈夫
進歩するさ」
その言葉を聞いてチラッと金森先生を見ると目が合った
すぐ逸らされて冷蔵庫に向かってお茶を取った
「こいつ隙を見せたら逃げるんだよ
別に俺以外の医者にみてもらうなら俺から逃げても構わない
ただ俺から逃げると治療からも逃げる
だからある程度、条件つけてる」
「そっかあ...
まぁその辺は1番恭介がわかってることだから仕方ないが...
俺が感じたのはお互い信頼関係を持って接している気がしたからある程度、自由にただやるときはしっかりやる、それでいい気がすると思っただけ」
「今がそのやる時なんだよ」
...
「点滴の何が嫌なの?」
ゲームをしてたお兄さんが遠くから聞いてきた
「色々あんだよ」
金森先生がめんどくさそうに答える
「それ解消したらできんじゃねーの?」
「夜、寝る前に眠剤飲ませて熟睡状態にさせて点滴する
起きる前に必ずルートを抜く
それならできる
それ以外はできない」
「えっ」
「今ここに眠剤はない
だから絶対痛くしないからここで点滴打てって言ってる」
「ダメなの?」
「うん、やる前からできないって決めつけてる
やってダメなら俺だって何も言っていない」
お兄さんもきっと呆れただろうな
「だから入院させてた」
「そっか...」
私のためにみんなが話し合ってくれている
申し訳ない
「ごめんなさい、今日は帰ります
ご迷惑おかけしました」
「送る、下に降りろ」
「うん」
「神田さんまた来て
恭介をここに呼ぶこともできるし恭介には会いたくない日でもここに来てくれたら力になれることがあるかもしれない」
金森先生のお母さんが私の前に来て目を見て言ってくれた
「...はい、ありがとうございます」
久しぶりに母の優しさに触れた
自分のお母さんじゃないけど母の温もりは誰でも変わらないのかな
「またねー」
お兄さんも元気に手を振って見送ってくれた
金森先生のお父さんもお母さんもお兄さんもみんないい人だった
1人で下に降りてクリニックをでた
あとからすぐに金森先生が来て家まで送ってくれた
「じゃあ明日、総合病院で
実習おわったら一旦、連絡いれてほしい」
「...」
「わかったか?」
「...」
「なに?まだなんかあんのか」
「金森先生はなんでここまで私に関わろうとするの?」
「俺にもわからない」
歩きながら私の顔を見ずに話している
「患者さんみんなにこんな関わりもってるの」
「いんや、あやはだけ」
「...そうだよね
そんなお医者さん聞いたことないもん」
「治ってほしいと本気で思ってるし心配なんだ
だから業務外でも連絡とりたくなる」
「ごめん...なさい」
「別に俺が好きでやってることだからあやはが謝る必要はない」
「点滴ができたら...みんなでご飯も行けたし金森先生も楽だよね」
「まぁそうだな」
「...」
「親父が言ったように今は病気から逃げなければそれでいい
治したいよくなりたいその気持ちを忘れなければ十分だ」
「...」
それから沈黙が続きあっという間に家に着いた
「また明日な」
「...」
「なんか飯食えよ」
「...」
金森先生から離れたくない
記録もしないといけないのに
家の前について後は部屋に入るだけなのに
「早く家入れ、じゃあな」
金森先生が帰って行く...
胸がギューっと苦しくなる
なんで
おかしい
初めての感情だ