男子嫌いな私は逆ハー絶対的対象でした!?

 「失礼しました。」


 「はぁい。また来てね。」


 ギイイイッとドアを閉めて、私はどこに行けばいいのだろうとキョロキョロしていたら、どこかからふらっと和月さんが出てきた。


 「終わった?」

 和月さんがさっき見せなかったような、ふわぁっとした笑顔を振りまく。

 いくら男の人が苦手でも、かっこいいって思うのは、和月さんのすごさだと思う。


 

 「和月さん。これからどこ行くんですか?」

 校内を歩き始めて約5分。

一向にどこかへ辿り着く気配はない。

「…あぁ。理事長室から遠いんだよね。教室。」


理事長室から教室に向かうのに5分……?

意味がわからず頭を抱える。

「ここ広いもんね。分かんなかったら俺にいつでも聞いて。」

すっと和月さんがスマホを出して、私にもスマホを出すよう促す。

すると、和月さんの連絡先とここの校内マップを私のスマホに残してくれた。

「校内広いですね……」

「まぁ…初等部から貴学部まであるから。」

つまり小学校から大学まで……

「ま、ここはある程度財力あれば入れるし、貴学部なんかも自分の家系の後継やるやつの方が多いよ。」


そうなんだ……


「因みに俺んちは観光ツアーのグループだよ。先祖が月にクレーターがあるから山とかに由来して観光ツアーのグループになったらしい。」

「あの……」

「なに。」

「ここの学校って学科あるんですか……?」

「あるよ。中等部から。」

「和月さんってどこの学科なんですか……?」

「俺?地学科。」


どうもここの学校には色んな学科があるらしい。

普通科、特進科、地学科、福祉科、グローバルネット科、後衛科などなど……1年に1度自由に学科も変えていいシステムだ。

「よし、着いた。えと、Sクラスね。」

「はい…っ!ありがとうございました!」

ガラガラガラっと教室のドアを和月さんが開けて、自分はどこかに行ってしまう。

……同じクラスじゃないんだ…

「さっきの生徒……和月さんかなぁ…っ?」

「SSクラスのバッジだったもん……!きっとそうだよ!」

「もしかしたら……さんかも!」

そういえば……クラスによってバッジとバッジの色が違うんだっけ……私のつけてるバッジは金色の百合バッジと小さめのメダルの代わりに白い桜がぶら下げられている。

和月さんのバッジはリボンに青い宝石が埋め込まれていて、金色の桜メダルが付いていたっけ……

他のクラスは桜バッジだけなのに、SSクラスとSクラスだけメダルをつけないといけないらしい。

それで皆SSクラスの子達を見分けているんだ。


「皆さん、一旦静かに〜!特別編入生の地八島 美星さんです。美星さん、どうぞ。」

「失礼します……」

……はやく、陽真くんに会いたいな…

< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop