私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
「本当にいつになるかわからないよ? いいの?」
「え?それって……」

淡い期待が私の中に、じわじわと広がっていく。

「凛のことまた苦しめるかもしれない」
「いいの……それでも。いつでもいい、おばちゃんになっても、おばあちゃんになっても、ずっと待ってる」

理屈じゃない。心からそう叫んでいた。すると、涼介がなぜかクスッと笑った。

「おばあちゃんか……それは待たせすぎだろ」

いつもの優しい笑顔に、キュンと胸が高鳴る。それ同時に、涼介が笑っていることに、心の底から嬉しくなった。

「まぁでも、おばあちゃんになってもきっと凛は可愛いだろうな」

久しぶりに聞く涼介の甘いセリフに、心が踊る。おそらく、顔は耳まで真っ赤になっているだろう。

「どんなに寂しくても、また涼介と一緒にいられるなら平気。待ってる」

涼介の手に自分の手を重ねると、彼の瞳をまっすぐに見つめ返す。

涼介の手にほんの少し、力がこめられたのを感じた。

「ありがとう凛。嬉しいなんて口にしていいのか分からないけど、ちょっと浮かれてる」

言いながら、ぽりぽりと照れくさそうに頭をかく。こんな涼介、見たことない。

「一つ聞きたいんだけどさ、さっきの男、誰?」
「え?」

突如そう切り出した涼介は眉を寄せ、不穏な顔で私を見下ろしている。

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