私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
あのとき帰りに変質者にあって、一ノ瀬に守ってもらったんだよね。彼の意外な一面に驚いたっけ。
「王子、喜んでたでしょ」
キッチンから戻ってきた菜穂が、ケーキの乗ったお皿を私の前にことりと置く。その声には先ほどの寂しげな響きはなく、いつもの少しだけからかうような色合いが戻っていた。
「うん。『本当に、いいの?』って、何度も聞かれたけど」
目の前に置かれた、真っ白なレアチーズケーキ。その甘い香りが、ふわりと鼻をかすめる。フォークで一口すくって口に入れると、ほんのりとした甘さと、爽やかな酸味が口の中に広がった。
「そっか。いろいろあったけどさ、丸く収まってよかった。安心した」
紅茶のカップをソーサーに置くと、私は「ありがとう」と呟いた。
そんな私に菜穂は、全てを受け入れるような微笑みを向ける。
「王子、喜んでたでしょ」
キッチンから戻ってきた菜穂が、ケーキの乗ったお皿を私の前にことりと置く。その声には先ほどの寂しげな響きはなく、いつもの少しだけからかうような色合いが戻っていた。
「うん。『本当に、いいの?』って、何度も聞かれたけど」
目の前に置かれた、真っ白なレアチーズケーキ。その甘い香りが、ふわりと鼻をかすめる。フォークで一口すくって口に入れると、ほんのりとした甘さと、爽やかな酸味が口の中に広がった。
「そっか。いろいろあったけどさ、丸く収まってよかった。安心した」
紅茶のカップをソーサーに置くと、私は「ありがとう」と呟いた。
そんな私に菜穂は、全てを受け入れるような微笑みを向ける。