私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
「え、と……それほんと?」
「はぁ……あのね、言っておくけど、気づいてないの、あんただけだから」
周りから一ノ瀬の気持ちを聞くと、違う衝撃が私の頭と心を貫く。つまりあの夜、私の部屋で言った「好きだ」っていう言葉は、本気だったってこと……。
菜穂は自分がとんでもない発言をしたにもかかわらず、目の前のケーキに夢中で「このチーズケーキ、濃厚でうまっ」なんて言いながら、幸せそうにケーキを頬張っている。
「あいつも、相当耐えたと思うよ~?」
私の動揺に気づいているのかいないのか、菜穂は呑気に言葉を続ける。
「凛が王子のことでボロボロになってる時、あいつ、何度も手を差し伸べようとして、引っ込めたんじゃない? 私も、見てて辛かったもん」
「そんな……」
今、言わないでよ、そんなこと。
口の中に残っていたチーズケーキを、一気に紅茶で流し込んだ。だけど喉の奥に、鉛のような塊がずっとつっかえている。
「私、あいつにちゃんとお礼、言えてない。色々、助けてもらったのに……」
私は震える指でスマートフォンを取り出し、トーク履歴を遡る。
あの日を境に、ぱったりと途絶えてしまった彼からの最後のメッセージを開いた。
「はぁ……あのね、言っておくけど、気づいてないの、あんただけだから」
周りから一ノ瀬の気持ちを聞くと、違う衝撃が私の頭と心を貫く。つまりあの夜、私の部屋で言った「好きだ」っていう言葉は、本気だったってこと……。
菜穂は自分がとんでもない発言をしたにもかかわらず、目の前のケーキに夢中で「このチーズケーキ、濃厚でうまっ」なんて言いながら、幸せそうにケーキを頬張っている。
「あいつも、相当耐えたと思うよ~?」
私の動揺に気づいているのかいないのか、菜穂は呑気に言葉を続ける。
「凛が王子のことでボロボロになってる時、あいつ、何度も手を差し伸べようとして、引っ込めたんじゃない? 私も、見てて辛かったもん」
「そんな……」
今、言わないでよ、そんなこと。
口の中に残っていたチーズケーキを、一気に紅茶で流し込んだ。だけど喉の奥に、鉛のような塊がずっとつっかえている。
「私、あいつにちゃんとお礼、言えてない。色々、助けてもらったのに……」
私は震える指でスマートフォンを取り出し、トーク履歴を遡る。
あの日を境に、ぱったりと途絶えてしまった彼からの最後のメッセージを開いた。