私の愛すべき人~その別れに、愛を添えて~
長かった正月休みが終わり、今日が今年の仕事始め。
キンと張り詰めた一月の空気の中、私はマフラーに顔をうずめ、いつもと同じ電車に乗り、少し重たい足取りで病院の門をくぐった。
「おはようございます」
医事課ではいつもと変わらない日常があり、年の初めだけの特別な挨拶が、あちこちで交わされている。
「冴島さん、おはようございます。本年もどうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
同僚たちと、「お正月何してた?」なんていう他愛もない会話を交わしながら、自分のデスクのパソコンに電源を入れる。
すると背後から、パタパタと軽快な足音が近づいてきた。
「凛、おはよー。あーあ、休み長かったから、仕事マジつらいねー」
「菜穂、おはよ。本当、それ」
私たちは揃って大きなため息をつきながら、顔を見合わせる。そのいつもと変わらないやり取りに、強張っていた私の口元が、ふっと緩んだ。
菜穂とこうやって仕事場で話せるのはあとどのくらいだろう。この当たり前がもうできなくなると思うと、今から胸が締め付けられる。
キンと張り詰めた一月の空気の中、私はマフラーに顔をうずめ、いつもと同じ電車に乗り、少し重たい足取りで病院の門をくぐった。
「おはようございます」
医事課ではいつもと変わらない日常があり、年の初めだけの特別な挨拶が、あちこちで交わされている。
「冴島さん、おはようございます。本年もどうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
同僚たちと、「お正月何してた?」なんていう他愛もない会話を交わしながら、自分のデスクのパソコンに電源を入れる。
すると背後から、パタパタと軽快な足音が近づいてきた。
「凛、おはよー。あーあ、休み長かったから、仕事マジつらいねー」
「菜穂、おはよ。本当、それ」
私たちは揃って大きなため息をつきながら、顔を見合わせる。そのいつもと変わらないやり取りに、強張っていた私の口元が、ふっと緩んだ。
菜穂とこうやって仕事場で話せるのはあとどのくらいだろう。この当たり前がもうできなくなると思うと、今から胸が締め付けられる。