魔族の王子の進む道 〜俺様王子が魔王になるまで〜
少しして彼は娘の目の前に立ち、頭を下げた。
「……悪かった。お前を無理矢理城に押し込め、痛い思いをさせたうえ、“出て行け”など。弟を森まで探しに行った礼も、私のために宴を開いてくれた礼も、まだしていなかった……」
「大丈夫です!! 王子様が元気になったなら良かった! 」
「ゼラ……」
弾けるような笑顔の彼女の優しさに、彼は救われた気がした。
そして、
「そうだ王子様! 弟の王子様は、やっぱり見つからなくて……」
そう言われ、彼はやっと誰か別の相手に打ち明ける決心をした。
「……実は……弟は、出て行ったのだ。人間になるのだと言って。私はそこでも過ちを犯した、素直に祝福してやるべきだったのだ。しかしそのとき私は……」
彼のいつになく消え入りそうな声はゼラにしっかり聞こえていたらしい。
「弟の王子様が、人間に!? 」
「そうだ、それはまだ誰にも言っていない……」
それを聞いた子供らも口々に言った。
「ニンゲンてなぁに?? 」
「別の世界に住んでる生き物らしいよ? 」
王子の話を聞いたゼラは考え込むように下を向く。
「……。」
そして、
「弟の王子様に、会いに行けたりしますか?? 」
真っ直ぐに見て尋ねられた彼は、唐突なその言葉に面食らう。
「っ、奴はもうこちらに来ることが出来ないはずだが、私であれば……」
「……悪かった。お前を無理矢理城に押し込め、痛い思いをさせたうえ、“出て行け”など。弟を森まで探しに行った礼も、私のために宴を開いてくれた礼も、まだしていなかった……」
「大丈夫です!! 王子様が元気になったなら良かった! 」
「ゼラ……」
弾けるような笑顔の彼女の優しさに、彼は救われた気がした。
そして、
「そうだ王子様! 弟の王子様は、やっぱり見つからなくて……」
そう言われ、彼はやっと誰か別の相手に打ち明ける決心をした。
「……実は……弟は、出て行ったのだ。人間になるのだと言って。私はそこでも過ちを犯した、素直に祝福してやるべきだったのだ。しかしそのとき私は……」
彼のいつになく消え入りそうな声はゼラにしっかり聞こえていたらしい。
「弟の王子様が、人間に!? 」
「そうだ、それはまだ誰にも言っていない……」
それを聞いた子供らも口々に言った。
「ニンゲンてなぁに?? 」
「別の世界に住んでる生き物らしいよ? 」
王子の話を聞いたゼラは考え込むように下を向く。
「……。」
そして、
「弟の王子様に、会いに行けたりしますか?? 」
真っ直ぐに見て尋ねられた彼は、唐突なその言葉に面食らう。
「っ、奴はもうこちらに来ることが出来ないはずだが、私であれば……」