君のとなりで、恋をする
「……お前、俺のこと避けてるだろ」


低く落とされた声。

いつもの柔らかさが消えていて、胸がぎゅっと締めつけられる。

でも私は、動揺を見せまいと、笑顔を浮かべて答えた。


「そんなことないですよ」


声が震えないように、ゆっくり息を整える。

心の奥では、嘘だって自分でもわかっていた。

この距離が怖くて、期待して、また怖くなる。

どうしたらいいのか、わからなかった。

その言葉とともに、柔らかく優しい笑みを残す。

そして、さっと身をかわして歩き出した。

体育館の床に響く足音が、やけに遠く感じる。








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