君のとなりで、恋をする

23話 凛とした想いー美月ー

──放課後の生徒会室。


書類を整える手を止め、窓の外に目をやる。

校庭を歩く煌大と翠が、部活帰りの仲間たちに混ざって笑っている姿が見えた。


(……やっぱり、気づけば目で追ってる)


幼い頃から、当たり前に隣にいた。

幼稚園の頃は、転んでも泣かない私を見て、いつも笑っていた。

小学校では、誰かが困っていると真っ先に手を差し伸べていた。

そんな優しさを、ずっと隣で見てきた。


(あの頃から、私はずっと煌大の背中を追ってたんだ)


煌大が走れば一歩後ろをついていって、困っていれば手を差し伸べて、気づけば守られる側になっていた。

だからこそ、今の彼の笑顔を見ていると、嬉しいのに、胸の奥が少しだけ締めつけられる。

そして中学で、迷わず私を庇ってくれた。

その瞬間から、私にとって「特別」な人になった。

私に寄ってくる男子は多かった。

けれど、私を本気で大切にしてくれる人は、煌大しかいなかった。



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