君のとなりで、恋をする
4話 揺れ始める心
──翌日、体育館。
ボールの音と掛け声が反響して、床に反射する光が目にまぶしい。
汗とスポーツドリンクの匂いが混ざり合い、息を吸い込むだけで喉の奥が熱くなる。
ここにいると、体まで練習に巻き込まれていくような気がした。
私はその空気に慣れたふりをしながら、
いつものようにタオルを並べ、水の準備をしていた。
「おはよ、翠ちゃん」
振り返ると、同じクラスでバスケ部1年の
大和友哉が立っていた。
大和くんは、入部したばかりなのに、もうベンチ入りしている。
練習中の声も大きくて、先輩たちに混じっても堂々とプレーしている姿を、私は何度も見てきた。
そんな彼が、にかっと笑う顔は、体育館の光を跳ね返すように明るい。
「え?……あ、おはよう、大和くん」
昨日までは「長谷川さん」だったのに。
たった一言の違いなのに、胸の奥がふっと熱を帯びる。
呼び方が変わっただけで、こんなにも落ち着かなくなるなんて。
その変化を意識した瞬間、視線のやり場を失って、思わずタオルを握り直した。
⸻
ボールの音と掛け声が反響して、床に反射する光が目にまぶしい。
汗とスポーツドリンクの匂いが混ざり合い、息を吸い込むだけで喉の奥が熱くなる。
ここにいると、体まで練習に巻き込まれていくような気がした。
私はその空気に慣れたふりをしながら、
いつものようにタオルを並べ、水の準備をしていた。
「おはよ、翠ちゃん」
振り返ると、同じクラスでバスケ部1年の
大和友哉が立っていた。
大和くんは、入部したばかりなのに、もうベンチ入りしている。
練習中の声も大きくて、先輩たちに混じっても堂々とプレーしている姿を、私は何度も見てきた。
そんな彼が、にかっと笑う顔は、体育館の光を跳ね返すように明るい。
「え?……あ、おはよう、大和くん」
昨日までは「長谷川さん」だったのに。
たった一言の違いなのに、胸の奥がふっと熱を帯びる。
呼び方が変わっただけで、こんなにも落ち着かなくなるなんて。
その変化を意識した瞬間、視線のやり場を失って、思わずタオルを握り直した。
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