君のとなりで、恋をする
──練習中。


タオルを運ぼうとしたら、大和くんがひょいっと持ち上げた。


「お、重そうだな。俺が持ってくわ」

「え、でも、これは私の役目だから」

「いいって。こういう時は頼ってよ」


あっけらかんとした調子で言って、軽々と運んでいく。

その背中は頼もしいというより、
自由でのびのびしていて、思わず見とれてしまった。


「……ありがとう」


小さく礼を言うと、大和くんは「どういたしまして〜」と、軽口めかして笑った。

どうしてこんなに自然に笑えるんだろう。

私にはできないことだから、余計にまぶしく見える。

ほんの少し羨ましさすら混じって、胸の奥にもやが広がっていった。





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