君のとなりで、恋をする
⸻ 昼休み。


莉子とお弁当を食べていた教室のドアが、突然ざわついた。


「結城先輩……!」


前の方の席から、誰かの小さな声。

そちらを見ると、結城先輩が立っていた。

空気が、一瞬で変わる。


「長谷川いる?」


自然な口調で、バスケ部の後輩に尋ねる。

一気に教室がざわめき、視線が集中する。

名前を呼ばれたわけじゃないのに、「長谷川」が自分なのはわかっていて、心臓を握られたみたいに苦しくなりながら、私は席を立った。

横で莉子が「行っておいで」と小さく背中を押してくれる。



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