君のとなりで、恋をする
──放課後。
昇降口を出ると、大和くんが待っていた。
「翠ちゃん! 一緒に帰ろ」
いつもより少し強い声音と、まっすぐな目。
私は少し戸惑いながらも、頷いた。
「うん……」
靴箱のあたりでひそひそ声が聞こえたけれど、聞こえないふりをして外に出る。
──夕暮れの道。
校門を抜けると、空はオレンジ色に染まり始めていた。
並んで歩くアスファルトに、二人分の影が長く伸びる。
「なあ、翠ちゃん」
「なに?」
呼ばれて振り向くと、大和くんは足を止めていた。
「俺、本気だから」
立ち止まった大和くんの声は、まっすぐで揺るがなかった。
赤く染まる夕日の中で、彼の影が長く伸びている。
その真剣さに射抜かれて、私は息をのんだ。
「今すぐ答えろとは言わない。でも覚えてて。俺は絶対、翠を振り向かせる」
「や、やめてよ……そういうの……」
照れ隠しのように言いながらも、心臓は乱れていた。
からかいじゃないことはわかる。
笑って受け流そうとしたけれど、大和くんの瞳が真っ直ぐすぎて、言葉が詰まる。
「冗談じゃねーから」
そう言い切る声は、いつもより低く、胸に重く響いた。
⸻
昇降口を出ると、大和くんが待っていた。
「翠ちゃん! 一緒に帰ろ」
いつもより少し強い声音と、まっすぐな目。
私は少し戸惑いながらも、頷いた。
「うん……」
靴箱のあたりでひそひそ声が聞こえたけれど、聞こえないふりをして外に出る。
──夕暮れの道。
校門を抜けると、空はオレンジ色に染まり始めていた。
並んで歩くアスファルトに、二人分の影が長く伸びる。
「なあ、翠ちゃん」
「なに?」
呼ばれて振り向くと、大和くんは足を止めていた。
「俺、本気だから」
立ち止まった大和くんの声は、まっすぐで揺るがなかった。
赤く染まる夕日の中で、彼の影が長く伸びている。
その真剣さに射抜かれて、私は息をのんだ。
「今すぐ答えろとは言わない。でも覚えてて。俺は絶対、翠を振り向かせる」
「や、やめてよ……そういうの……」
照れ隠しのように言いながらも、心臓は乱れていた。
からかいじゃないことはわかる。
笑って受け流そうとしたけれど、大和くんの瞳が真っ直ぐすぎて、言葉が詰まる。
「冗談じゃねーから」
そう言い切る声は、いつもより低く、胸に重く響いた。
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