君のとなりで、恋をする
──その後も。


書類を落とせばすぐに拾ってくれて、
渡したメモには「字ちっちぇーな」と笑う。

気づけば何度も名前を呼ばれて、そのたびに返事が遅れる。

些細なことばかりなのに、全部が特別に聞こえる。


(恥ずかしい……でも、うれしい……)


視線と声が絡みついても、頭の中は「結城先輩」でいっぱいだった。

手のひらには、さっき触れたファイルの角の硬さと、彼の体温の残像だけが確かに残っている。



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