君のとなりで、恋をする

18話 芽生える想い

──昼休み。


初夏の陽射しが強くなり始めた頃。

窓際の席から見下ろすグラウンドには、男子たちがボールを蹴ったり、ふざけあったりする姿が見える。

その輪の中に、結城先輩の姿があった。

眩しい陽射しを受けて、汗に濡れた髪がきらめく。

ボールを追うたびに、笑い声が風に乗って届く。

その一つひとつが、胸の奥の柔らかい場所を揺らしていった。


(こんなふうに笑う人なんだ……)


入学してからまだ数か月しか経っていないのに、彼の存在は、もう私の中で特別な輪郭を持ちはじめていた。

笑いながら友達と軽くボールを蹴り返す。

何気ない仕草なのに、どうしてこんなに目を奪われるんだろう。


(……見てるだけで、苦しい)



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