君のとなりで、恋をする
窓の外、彼が笑うたびに胸の奥がきゅっと締めつけられる。

手を伸ばせば届く距離なのに、心だけは遠く感じる。


(どうして、あの頃みたいに笑えないんだろう)


穏やかな朝の光が、逆に切なさを際立たせた。

けれど、今の彼の視線の先にいるのは。

同じバスケ部マネージャーの後輩。


(……負けたくないな)


胸に渦巻く感情を抑え、笑みを浮かべて立ち上がった。

窓の外の青空に、淡い決意をにじませながら。

けれど、本当はわかっていた。

想いだけでは届かないこと。

それでも――諦めることだけは、したくなかった。


「今日も頑張ろ」


小さく呟いて、ノートを閉じる。

自分に言い聞かせるように、胸の奥でそっと息を整えた。






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