君のとなりで、恋をする
沈黙のあいだに、小鳥の鳴き声と風の音だけが流れていく。

その言葉に、胸が痛む。


(……美月先輩も、結城先輩のことを想ってるんだ)


憧れで、大好きで、尊敬している先輩の気持ちが、痛いほど伝わってくる。

笑顔を見せる美月先輩の横顔を見つめながら、私は何も言えなかった。

胸の奥が、熱くて苦しくて――でも、冷静になっていくのを感じていた。

まっすぐで強いその横顔を、きっと私は、少し羨ましがっていた。

風が二人のあいだを抜けていく。

揺れる髪が、陽の光を受けてきらめいた。

あの人を想う気持ちは、きっと同じなのに。

重なりそうで、決して重ならない――そんな距離を、私は静かに受け止めた。

――


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