続・幼なじみの不器用な愛し方
「ミヤちゃんがアキちゃんに会いに行くって言うからさ〜俺も便乗しちゃった」


そういうこと、と隣で宮水が肩を竦めた。

大橋先生も一緒だと聞いたのは昨日の夜で、初めは聞き間違いかと思った。


「新幹線、よくチケットとれましたね」

「さすがに指定席は無理だったけどね。とれただけミラクルだよ」


積もる話はいくらでもあるけれど、ひとまず移動することになった。

京都駅の近くにホテルをとったとのことだったので、先に荷物を預けに向かう。


「どこか行きたところある? どこでも付き合うよ」


京都に来てから、観光らしい観光はしていない。

宮水と大橋先生がいてくれるなら、ちょうどいい機会……と思って聞いたけれど、2人はぶんぶんと首を振った。


「まさか。身重のあんた連れて、このクソ暑い中、どこもかしこも人の多いところを観光なんてとんでもないわ」

「俺達はあくまでもアキちゃんに会いに来たんだもんね〜」

「でも……」


せっかくの京都なのに。

食い下がろうとするわたしを、宮水がぎろりと睨みつけた。


「わたしらのことは気にしないでいいから。赤ちゃん産まれて落ち着いたら、その時また行けばいいじゃない」
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