続・幼なじみの不器用な愛し方

どんなに、

『今年のお盆休み、そっち遊びに行っていい?』


電話に出るなり、開口一番に宮水がそう言ったのはつい先週のこと。




「久しぶりーアキ! お腹おっきくなったねぇ!」


京都駅の改札口から出てきた宮水は、わたしを見つけるなりガラガラとキャリーバッグを引いて駆け寄ってきた。

そのまま、わたしの首に腕が回される。お腹を庇ってくれているので密着度は低いけれど、真夏の妊婦には暑苦しい行為ではある。


「久しぶり、宮水。元気だった?」

「元気元気。夏バテすらしてない」

「あはは、相変わらずで安心する」


言いつつ、宮水を追いかけることもなく、改札口からこちらに歩み寄ってくる男性に視線を投げる。


「……それはそうとして、どうして大橋先生も一緒なの?」


水を向けたのは、白いTシャツにサングラスをかけた大橋先生だった。

背が高いので、雰囲気があってかなり目立っている。


「久しぶり〜アキちゃん。元気そうで何よりだよ〜」

「お久しぶりです。大橋先生もお変わりないですね」

「ないよ〜。超元気」


気の抜けたような声音も相変わらずで、懐かしい気持ちになる。

大橋先生はわたしのお腹に視線を向けて、目を弓形にした。
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