続・幼なじみの不器用な愛し方
どれだけ忙しくても、わたしのことを大切にし続けてくれたから。

不器用にしか愛せなかったわたしを、諦めないでいてくれたから。


抱え切れないほどたくさんの幸せと、朝陽という奇跡を、あなたがわたしにくれたの。


「ずっと一緒にいような。

朝陽の成長を一緒に見守って、たまにはすげーでかい喧嘩もして、じーちゃんばーちゃんになっても手繋いで、もしかしたら孫だって出来てたりしてさ。

そうやって……死ぬまで隣で笑い合ってような」


生まれる前から、天寿を全うするその時まで。

それは、離れた数ヶ月が、きっとちっぽけなものに思えるくらいに果てしない時間の約束。


溢れる涙をそのままに何度も何度も頷くと、有斗が椅子から腰を浮かせてわたしの頬にキスを落とした。

立ち上がった時の振動に驚いたのか、朝陽がふにゃっと泣く気配がして、有斗が慌てて朝陽に謝る。

そしたら朝陽は落ち着いたのか、泣き声を飲み込んで眠りに入ろうとして、そんな愛息子にわたしと有斗は顔を見合わせて笑った。なんて、愛おしい存在なんだろう。


「うん。約束ね」


家族同然の幼なじみだった恋人と、家族になった。

そして、かけがえのないたくさんの幸せを、一つずつ積み重ねていくのだ。

これからも、ずっと。




End




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