続・幼なじみの不器用な愛し方
……けどまぁ、現実はそう甘くはないわけで。


現在無職。貯蓄はあるけど、保証人となる人はおらず、すぐには働けない……と言うと、訪れた不動産屋さんは困ったように眉を下げた。

いくつかの物件を見せてもらったものの、条件が合致するところに巡り合うことは出来ず、1日目の物件探しはほとんど収穫がないままに終わった。


妊婦の出奔、甘く見てました。


「……はぁ」


のろのろと帰り着いたゲストハウスの共有ラウンジで、帰りがけにスーパーで買ったうどんを啜りながら深いため息を吐いた。

役所で色々訊ねてみようかとも思ったけど、大型連休真っ只中で次に開庁するのは数日後だ。


「どーしよー……」


自分の向こう見ず加減にがっくりを肩を落としたとき、頭上から「どないしはったん?」と声が降ってきた。

顔を上げると、金色の縁の丸いメガネをかけた小柄な女性が傍に立っていた。


「スタッフさん……?」


その人は、さっきまでフロントのカウンターの向こうにいた女性だった。

わたしと目が合うと、その人はにっこりと笑った。
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